イタリア対フランス

 イタリアは1994年以来12年ぶりの決勝戦、1982年以来24年ぶりの優勝を目指す。攻撃の中心はピルロ、今や、押しも押されぬ攻撃の要になったピルロが長短合わせた絶妙のパスを出すことが出来るかが攻撃のポイント、守備は、カンナバーロ、ブッフォンが鉄壁の守備を敷く、今のところ、自殺点の1失点と、相手に崩されての失点は無いだけにそう簡単に崩されることは無いと予想される。

 対するフランスは、ジダンの花道を優勝で飾ることが出来るか、ブラジル、ポルトガル戦はセットプレイの得点だけと、崩しての得点は無いが、どのように、イタリアの鉄壁の守備を崩すか、テュラム、マケレレ、ヴィエイラの守備陣は鉄壁なだけに、イタリアとの試合は、守備対守備の試合となるのか?

 両チーム、慎重な出だしかと思いきや、アンリがカンナバーロと接触して、脳震盪を起こして、波乱の試合を予感させるスタート。
 前半6分、フランスのマルダがマテラッツィに倒されて、PKの判定、蹴るのはジダン、そのPKをジダンがチップキックをクロスバーに当てながらも、決めて、フランスが先制。
 イタリアはクロスを中心に攻撃、19分にイタリアのCK、ピルロの絶妙のクロスにマテラッツィが頭で合わせて、1−1の同点。36分には、ピルロのCKにトーニがヘッドで合わせるが、クロスバーに当たり、外れてしまう。
 イタリアは、CKが得点機を作る展開、フランスはジダンとリベリーが攻撃の中心となっている。

 後半に入って、フランスがジダンを中心に攻撃を組み立てて、イタリアゴールに迫る。しかし、イタリアのブッフォン、カンナバーロ、マテラッツィが鉄壁の守備を見せる。後半11分、フランスにアクシデント、中盤の軸、ヴィエイラが太ももを痛めて、退いてしまう。
 17分にピルロのFKから、トーニが頭で合わせて、ゴールネットを揺らすが、オフサイドの判定でノーゴール。32分、ピルロが直接フリーキックを狙うが、左に僅かに逸れる。ピルロのキックの精度が光る。イタリアは、イアキンタ、デ・ロッシを投入するが、なかなか形からチャンスを作ることは出来ず、対するフランスもアンリ、ジダン、リベリーが攻撃を仕掛けるが、イタリアの守備を崩せず、延長戦に突入。

 延長戦は、フランスが攻撃を組み立てる。延長前半13分、ペナルティエリアのジダンが完璧なタイミングでヘッド、しかし、ブッフォンがスーパーセーブ、フランスは絶好の勝ち越しのチャンスを逃した。後半に入って、アンリが足を攣ったために、ビルトールと交代、延長後半5分にジダンがマテラッツィにヘッドバットをしたために、一発レッド。1人多くなったイタリアだが、守備的な試合展開。延長後半も無得点のまま、PK戦へ突入。

イタリア
ピルロ 
正面へ確実に決める
マテラッツィ 
右サイドに力強く
デ・ロッシ 
左上に豪快に
デル・ピエロ 
長い助走から左に
グロッソ 
左足から、右上に

フランス
ビルトール ○
ゴール右に
トレゼゲ ×
左上を狙うが、クロスバーに当たって、外れてしまう
アビダル ○
ゴール左に確実に決める
サニョール ○

ゴール右に思いっ切り決める。

フランスはトレゼゲがクロスバーに当ててしまい、失敗、イタリアは全てのPKを成功させ、PKの末、イタリアが24年ぶりのワールドカップ優勝、マン オブ ザ マッチにはピルロが選ばれた。

PK戦三戦全敗だったイタリアは、98W杯、EURO2000と二度に渡って、立ちはだかってきたフランスを撃破した。ジダンの退場は残念だが、やってしまったことは仕方ない。ジダンは時々してしまうことなのだから、、、


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