ワールドカップ因縁の戦い



ドイツ
対
イングランド
疑惑のゴールが生んだ因縁

　ドイツ対イングランドの因縁が始まったのは、1966年のイングランド大会決勝戦、地元優勝に燃えるイングランドと若きベッケンバウアーが現れた西ドイツの試合は、2−2から延長戦へ、その延長8分、イングランドのＦＷジェフ・ハーストのシュートは、クロスバーへ当たり、真下へ真下に跳ね返った後、西ドイツの選手によってクリアされた。ゴールを確認できなかった主審は線審に確認を求め、線審は得点が決まったと伝えたため、イングランドが3対2とリードした。サッカーで得点が認められるためには、ボールがゴールラインを完全に越える必要があり、当時から実際にゴールが決まったかどうか、激しい議論の的になった。その後、ジェフ・ハーストは、延長後半ロスタイムに３点目を決め、決勝唯一のハットトリックを達成している。
　1970年のメキシコ大会では、準々決勝でこの因縁の戦いが実現、イングランドが2−0とリードし、勝利を確信したイングランドはエースのボビー・チャールトンを下げてしまう、ここから、西ドイツの逆襲が始まる、イングランドＧＫのミスもあり、2−2に追いつくと、延長で西ドイツが逆転し、イングランド大会の雪辱を果たしている。イングランドにとっては、正ＧＫのゴードン・バンクスが出場できず、チャールトンを下げてしまったことが敗因となってしまった。

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