フランス
(France)
絶対的な優勝候補として臨みながら、一点も取れずグループリーグで大会を去った元王者フランス。世代交代が上手くいっているとはお世辞にも言えず、今大会予選でも、ベテランのジダン、マケレレ、テュラムの復帰が無ければ、予選通過が厳しい状況だった。その影響からか、今大会の下馬評では、ブラジル、イングランド、アルゼンチン、イタリアに比べると低い評価になっている。
攻撃の軸になるのは、アンリとジダン、どちらか一方が欠けると、フランスの戦力は大幅に落ちてしまう。そして、代表監督ドメネクの選手選びにも疑問符が付きまとう、チャンピオンズリーグで活躍したジュリーを外したことと、FWでアンリとの愛称が良かったアネルカを外したことは疑問符が付いて然るべき状態。果たして、今大会のフランスは前回大会の雪辱を果たすことができるのだろうか?
注目選手
ティエリ・アンリ (Thierry Henry 1977.08.17) 背番号:12
フランスの命運の握るFW、前回大会では、二戦目のウルグアイ戦でレッドカードを受け、1得点もできず、大会を去った。
所属クラブのアーセナルではキャプテンを任され、チャンピオンズリーグ準優勝の原動力にもなった。プレミアリーグでも得点王に輝き、得点能力の高さは折り紙付き、おまけにアシストもこなせる万能型のFWである。
ジネディーヌ・ジダン (Zinedine Yazid Zidane 1972.06.23) 背番号:10
フランスの黄金時代を築き上げた天才も今大会を最後に現役引退を決意、今大会に掛ける気持ちは誰にも負けていないだろう。祖国の英雄プラティニも成し遂げることができなかったワールドカップ制覇を8年前に成し遂げ、一躍、サッカー界の主役へ躍り出たフランスワールドカップから早8年、当時のキレを望む事はできないが、どのようなプレイを魅せるのか注目したい。
クロード・マケレレ (Claude Makelele 1973.02.18) 背番号:6
現代サッカーに於いて、最高のボール回収能力を持った選手、彼が居るか居ないかは、守備に与える影響が計り知れない、現に、レアル・マドリードは彼を手放してしまったために、タイトルから見放されているシーズンを送っている。
運動量・危機察知能力・ボール奪取能力は非常に高く、フランスの予選通過の立役者の1人。
パトリック・ヴィエラ (Patrick Vieira 1976.06.23) 背番号:4
マケレレと鉄壁のダブルボランチを組むセネガル出身の怪人、高い身長と強靱なフィジカル、バネを生かしたダイナミックな動きで、チームの攻守の要となる選手。「現役世界最高のボランチ」と称される。前回大会では、不満の残る結果だけに、今回の大会では最高のパフォーマンスを魅せて欲しい。
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